火曜日, 12月 01, 2009

tu からはじめるスコットランド人, vous を教える日本人

 
●tu からはじめるスコットランド人

海外のフランス語教育サイトにCoffee Break French というサイトがあります。
どんなサイトか簡単に言うと、NHK のラジオ講座のようなものを週1回行うサイトです。

Coffee Break French では音声配信は無料で、テキストが有料です。
これもシステムとしてはNHK に近いですね。


で、その配信では、「あなた」が主語になる文を教えるときに、tu を主語にした文を中心に教えていました。
vous は補足程度でした。


●tu とvous

ちなみにフランス語の場合、主語として「あなた」を表現する単語は2つあります。
英語のyou にあたる語ですね。

一つはtu で、tu を主語にする場合は、「親しい相手の場合に限られる」そうです。
手元にある文法書の情報によるとですが。

もう一つはvous で、vous を主語にした文は、やや丁寧な感じがするのだそうです。


番組を作っているスコットランド人の感覚では、tu から先に教えたほうがいいと感じたのでしょうね。


●vous から教える日本人

一方で、日本の教科書は、最初の頃はvous を中心に教えるようです。
いくつかの本を見ても、vous が先でtu は補足的な扱われ方をしています。

丁寧な表現を好む日本人らしいといえるのかもしれません。
逆に言うと、相手との距離を保ちたがる民族なのかも。

フランス語の勉強を通じて、何か日本人と欧米人の感覚の差に触れたような気がしました。
彼らには私たちには無い感覚があるのかも。

それを馴れ馴れしいと取るのか、親しみやすいと取るのかは微妙なところですが。


●余談

Coffee Break French はスコットランド人が作っているだけあって、スコットランド訛りが彼らの話す英語に微妙に入っている気がします。
聞き取りにくくなるほどではありませんが。

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