日曜日, 12月 13, 2009

これこそ税金の無駄遣いでしょう

 
通訳案内士という資格をご存知でしょうか?

以前は、通訳案内業と呼んでいた資格です。


この資格を取ると何ができるかというと、日本に来ている外国人に外国語で案内ができます。

何だそれだけかという気もします。
でも、案内を仕事にする人にとっては大変重要なのです。

というのも、お金を取ってガイドをするには、この資格が無いといけないと決められているからです。


無資格の人が、お金を取って外国人をガイドすると、法律違反です。
具体的には罰金刑が課せられます。

ちょっとしたバイトで、2時間くらい案内して5,000円もらったみたいなケースでも、厳密に言うとダメなのです。

まあ現実問題としては、無資格の人がガイドしているケースはかなり多そうです。
知っていて違反している人もいれば、制度自体を知らないでやってしまうという人もいるでしょうね。


こんな制度が必要かどうかというのは気になるのですが、それ以上に気になるのが制度を運営するコストの高さです。

この言語は英語以外の言語でも受験できます。
例えば、中国語とかフランス語などです。

そして驚いたことに、一部の言語では、受験生が100人を下回っているのです。
平成20年の場合は、ドイツ語・イタリア語・ポルトガル語・ポルトガル語・タイ語の受験者が100人未満でした。
ポルトガル語とかタイ語は30人程度しか受験しないという悲惨な状況です。

一応国家試験ですから、問題作成や作成や試験官などスタッフへの報酬などすべてをあわせると、それなりの額になるはずです。
多分、数百万円単位だと思います。


30人ちょっとの受験者のために、そんなお金をかける必要がどこにあるのか本当に疑問です。
しかも、現実問題としては、試験制度があることすら知らない人が多いのに。

ちなみに、受験料は8,700円。
受験者が30人だとすると、174,000円。

黒字にするようなものではないでしょうが、明らかに変。


天下り先って、こうやって維持されるんですね。

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