土曜日, 11月 28, 2009

「絶対音感」ほど無駄なものはそんなにない

今回は「絶対音感」について。
いきなり音楽の話です。

語学のブログだったはずが、早くも…。


インターネットには、絶対音感を調べるゲームがたくさんあるようです。
ざっと調べただけでも、これだけありました。

http://www.kawlabo.co.jp/onkan/
http://valse.lolipop.jp/mr-bear-crash/music/onnkann.html
http://www.okakogi.go.jp/People/miwa/study/onsei/kikitori/onkan.html
http://jimita.com/etc/javascript/onkangame/onkangame.html
http://www.unnmei.com/onkan/onkan.html

素人でも比較的簡単に作れそうだから、音楽に興味がある人は作ってみたくなるのでしょうね。


絶対音感というのは、辞書によると「ある音の高さを他の音と比較せずに識別する能力。」なのだそうです。
さっぱり分からない説明です。
具体的に言うと、ピアノの音を聞いて、その音は「ド」とか、その音は「ファ」とか分かる能力です。

絶対音感に対する概念として「相対音感」というのもあります。
これは「この音がドだよ」と教えられれば、「ド」の音を頼りに「ミ」とか「ソ」の音も分かる能力です。
音痴といわれる人以外は、相対音感を持っているといわれています。

テレビでは時々 絶対音感を持つ小学生を取り上げ、すごい能力の持ち主であるかのようにもてはやしていることがあります。
でも、実はそれほどたいしたものではなく、幼いときから音楽を勉強していれば、誰でもそれなりに身につく能力のようです。


で、ためしに色々やってみたのですが、私にはある程度絶対音感があるようです。

「絶対」音感なのにある程度というのはなんとも矛盾しています。
でも、こう書かないと仕方が無いんですよね。

上で挙げた多くのゲームには初級と上級があります。
ゲームによって定義は違うのですが、初級は一音の音当てで、上級はそれよりも難しいものというような括りです。
上級の中には、数ヘルツの違いをあてなさいなんて言う問題も混じっています。
ここまでいくと、ピアノの調律師のレベルですね。

で、私の場合、初級はまあ出来ます。
特に、白い鍵盤の音は完全に分かります。
黒鍵の音は時々間違います。

そして、上級に関しては、全く出来ません。

こういう状態なので、「ある程度絶対音感がある」という感じなのです。

幼稚園だったか小学校低学年の時だったか忘れましたが、練習させられたのが残っているのでしょうね。
そして、そのとき中途半端に勉強していたので、今でも中途半端な感じなのでしょう。

あ、ウィキペディアに面白い記述がありました。
私はまさにこのケースかもしれません。

>このころからピアノを習っているような児童であれば、ピアノの白鍵に相当するところだけの絶対音感を持っている人も珍しくない

引用の中で「このころ」というのは「3歳~5歳くらいの間」を指します。
私の場合の事象を上手く説明しています。


ところで、絶対音感って生活する上で全く必要ない能力ですよね。
音楽が趣味の人でも、相対音感があれば十分でしょう。
優れた相対音感の方が、中途半端な絶対音感よりよほど大事です。

さらに、私の場合、音楽にほとんど興味が無いんですよね。
本当に、何の意味も無いような…。

そうそう。
絶対音感には弊害があります。
アカペラで歌う人見かけるとイラッとするのです。

本来の音ではない中途半端な音で歌われるからでしょうね。
何か気持ちが悪いんです。

ということで、私の持っている能力の中で、もっとも中途半端で最も役に立たないであろう絶対音感の話でした。


最後に、絶対音感を持っていない人は、絶対音感を持つ人の前でアカペラで歌うのは避けたほうが無難です。
イラッとされますよ。

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